ワクワク禁酒ライフ
一日目。
先日受けた健康診断の結果を見て、目を見張った。
γ-gtpの値が昨年の倍になっていたのだ。
ヤベェラインと言われている100を軽く超えていた。
一年でこんなことある?
と、再検査に向けて疑心暗鬼を募らせているのだが、それでもまぁ、今まで長いこと酒を毎日痛飲してきたという事実に偽りはない。
ちょっぴり怖くなった私は禁酒を始めたのだ、昨日から。
のんある気分を四缶買い込み昨日はがぶ飲みしたのですが、酒のない夜は本当につまらないのだ。
これが一生続くとか言われたら辛いので、我慢していたのだが、酒を飲まない夜はいろいろなことを思い出した。
まず、全く眠くならないのだ。
いつもなら酔っ払って早々に布団の中で意識を手放すのだが、眠気が全くやってこなかった。
諦めて本を読みながらの寝落ちを目論んだが、少しうとうとしてもすぐに目が覚める。
そうだ、私は本当は寝つきが死ぬほど悪かったのだ。
酒のおかげで、長いこと忘れていた。
あまりにも眠れないので「よし、今日は限界まで行こう」と決意を固めた。
明日は日中眠いかもしれないが、明日の夜はあっさり眠れるだろう。
そう思って、午前三時まで起き続けた。
「あ、ようやく眠くなってきたかも」そう思って眠りに身を任せたが、どエライ悪夢で飛び起きた。
夢の中ではボロボロの仏壇とか目から血を流した人が、ハロウィンのフライングでやってきたのだ。
やめてよ。
そして私はようやく思い至った。
私は夢見がめちゃくちゃ悪いのだ。
こうなってくるともう、神と自分の肝臓に祈るばかりだ。
私から酒を取り上げないでください、と。