現代病

インターネットストーカー。

 

私が初めてインターネットに触れて、もう、20年以上経った。

初めて触れたネットの世界は不思議で心踊るものだった。

当時できてすぐの2ちゃんねるにも、入り浸った。

半年ROMれ』の訓告通りに半年後に『あなたの化粧ポーチに入っているものは』スレに初めて書き込んだ。

我ながら、しょーもない。

 

当時、yahooのトップページはさまざまなカテゴリに分けて、色々なホームページがリンクされていた。

戯れにスピリチュアルの項目を辿って行って、やべぇページにたどり着いた。

 

そこは前世の記憶を持つ者たちが集う、チャットサイトだった。

まだ年若い無謀な私はそこへ、飛び込んだ。

我ながら蛮勇たることよと、今は思う。

 

そこでは私の知らぬ見ず知らずの世界の話が平然と行われていた。

私はそこに、邪神に支配された哀れな市井の娘設定で飛び込み、何故か普通に受け入れられた。

おー!あなたがあの時の!

みたいな感じで、なんか普通に会話に入り込めた。

 

あまりの非現実感になんだか怖くなった私はその日以来、そのサイトに出入りすることを辞めた。なのにたまたまそこに居た主要人物っぽい人のサイトを見つけ、何故かその人を、追い続けた。

そう、ずっと。

 

その人はそのうちに結婚し、いつのまにか前世がどうとか言わなくなった。

新しいHPで仕事の愚痴を綴り、何度か転職を繰り返した。

内容を見ていると納得できる時もあったし、自業自得だろうと思う日も、あった。

 

サイトで再就職できないと弱音を吐いている時には、自分の事のように胸が痛くなった。

ようやく仕事が決まった時はまるで自分の事のように心が踊った。

よかったと本当に思えたのだ。

これがソウルメイトというものかもしれない。

そう、思った。

 

怖い事いうけれど、この間、我々一切!交流ないからね。

向こうは多分、私の事など知らない。

一方的に私がただ、追い続けているだけだからね。

 

だからインターネット、気をつけてね。

追い続けて20年の記念にようやく彼女のツイッターフォローしました。

(ふふっ、別アカやで)